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☆ ☆ ☆ ☆ ☆
とある日曜日。
あれから、黒炎君と交際して3ヶ月が経った。
いまだに黒炎君はゲームのアカリちゃんのほうも好きだけど、私のこともしっかり見てくれる。
黒炎君にとって、アカリちゃんが大切な存在っていうのは知ってるから、無理矢理引き剥がしたりなんかしない。だから、アカリちゃんは私の恋のライバルでもある。
私とのデートは欠かさず毎週行ってくれるし、好きなものも自分のゲームを我慢してまで買ってくれたりする。
今日は久しぶりのお家デート。
「よし! 今日もアカリを攻略するか」
「ちょ、まだこのゲームやるの?」
「当然だろ? まだハッピーエンドにはたどり着いてないんだから」
「むー」
付き合ったっていうのに黒炎のアカリちゃん好きは変わらない。
「どうせこれクソゲーだよ。だって、ヤンデレルートにいったのこれで何百回目?」
「クソゲーって言うな! 今日こそはアカリと幸せに....」
「ねぇ、黒炎君」
「ん? どうし....んっ....」
「今日は私を攻略してみない?」
「そ、それも悪くないかもな....」
キスで口を塞ぐとすぐにメロメロになる黒炎君。
それは私のことを好きだから、恥ずかしがってるんだよね?
まだまだわからないことだらけだけど、これだけはわかる。
黒炎君が私のことが好きってこと。だったら、私もその愛に全力で応えるよ。
これからも、黒炎君に私をもっともっと見てもらえるように頑張る。
私は私らしく....この言葉をいつも忘れないようにして。
end
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