159人が本棚に入れています
本棚に追加
黒炎君がゲームにハマる気持ちは痛いほどわかりますとも。
私だって、黒炎君を好きになる前は某乙女ゲーなんかもかじったりしたし。
でも、触れられないし、ゲームが終わったあとの悲壮感が....。
ゲームにはゲームで魅力的なことが沢山あるけど、現実で好きな人が出来たら、ゲームなんて二の次!
だからこそ、今は黒炎君一筋なのです。
それにしても、黒炎君のアカリちゃん病は重症だなぁ。
....ん? あ、いいこと思いついちゃった!
「黒炎君、ちょっとそのゲーム1日だけ貸してくれない?」
「なっ....俺とアカリを離ればなれにする気か」
「....」
黒炎君の意味不明な発言は放っておこう。
そうしないと次に進めそうにないし。
「違うよ。私もアカリちゃんの魅力に気付いちゃったっていうか....だから1日だけ、このゲームをしてアカリちゃんのことを知りたいなぁ~なんて」
あからさまな嘘をついてみる。
「そうか。お前もようやくアカリの良さに気付いたんだな! それなら今日だけ特別に貸してやる。特別にだからな? 明日には絶対返せよ」
「はーい!」
少し罪悪感はあるものの、そんな単純な嘘に引っかかる黒炎君は可愛い。
「貸してくれてありがと! じゃあ、また明日学校でね!」
「おう、また明日な」
私は黒炎君と別れ、家に帰ってすぐに、アカリちゃんを選択し、ゲームを開始した。
最初のコメントを投稿しよう!