初恋の人と上手くいきますように!

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黒炎君がゲームにハマる気持ちは痛いほどわかりますとも。 私だって、黒炎君を好きになる前は某乙女ゲーなんかもかじったりしたし。 でも、触れられないし、ゲームが終わったあとの悲壮感が....。 ゲームにはゲームで魅力的なことが沢山あるけど、現実で好きな人が出来たら、ゲームなんて二の次! だからこそ、今は黒炎君一筋なのです。 それにしても、黒炎君のアカリちゃん病は重症だなぁ。 ....ん? あ、いいこと思いついちゃった! 「黒炎君、ちょっとそのゲーム1日だけ貸してくれない?」 「なっ....俺とアカリを離ればなれにする気か」 「....」 黒炎君の意味不明な発言は放っておこう。 そうしないと次に進めそうにないし。 「違うよ。私もアカリちゃんの魅力に気付いちゃったっていうか....だから1日だけ、このゲームをしてアカリちゃんのことを知りたいなぁ~なんて」 あからさまな嘘をついてみる。 「そうか。お前もようやくアカリの良さに気付いたんだな! それなら今日だけ特別に貸してやる。特別にだからな? 明日には絶対返せよ」 「はーい!」 少し罪悪感はあるものの、そんな単純な嘘に引っかかる黒炎君は可愛い。 「貸してくれてありがと! じゃあ、また明日学校でね!」 「おう、また明日な」 私は黒炎君と別れ、家に帰ってすぐに、アカリちゃんを選択し、ゲームを開始した。
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