story 12

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「綾瀬さんに会ってから、少しずつ落ち着いてきてるなって思うんですよ、こいつ」 「‥‥そうでしょうか」 「これは本当に勝手なお願いなんですけど‥‥仕事以外でも、こいつのこと支えてやってほしいなって」 馬込さんと二人で、気持ち良さそうに眠っている茜田先生を見下ろした。 密かに抱き続けると誓った想いが、わたしの胸の中で泣いている。 貴方の望むことなら、何でもするのに。 でも、傍にいて欲しいのは、わたしじゃなくて。 その片想いの相手ですよね、茜田先生。
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