2069人が本棚に入れています
本棚に追加
/472ページ
「綾瀬さんに会ってから、少しずつ落ち着いてきてるなって思うんですよ、こいつ」
「‥‥そうでしょうか」
「これは本当に勝手なお願いなんですけど‥‥仕事以外でも、こいつのこと支えてやってほしいなって」
馬込さんと二人で、気持ち良さそうに眠っている茜田先生を見下ろした。
密かに抱き続けると誓った想いが、わたしの胸の中で泣いている。
貴方の望むことなら、何でもするのに。
でも、傍にいて欲しいのは、わたしじゃなくて。
その片想いの相手ですよね、茜田先生。
最初のコメントを投稿しよう!