story 16

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水元さんの姿に自分を重ねて、わたしもいつか、と想像してみる。 守屋先生や茜田先生と一緒に、この舞台に立てたらどんなに素晴らしいだろう。 わたしは隣でじっと夲羽先生を見つめている守屋先生の横顔を見上げた。 守屋先生はきっと、少し照れながら、その優しい人柄を滲ませて挨拶をするのだろう。 茜田先生だったらどうだろう。 茜田先生が、この煌めく舞台に立ち、柔らかい笑顔で、でも少し生意気に自身の小説の話をする。 そんな姿を想像して、胸が熱くなった。 わたしもいつか、と強く思う。 賞といった類いのものには関心を示さない茜田先生だけど、いつか作家としてのプライドや競争心が芽生え、この賞を目指すときが来たら。 その時は、必ず隣で支えたい。 そんな夢を、勝手に見ていてもいいですか、茜田先生。
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