story 17

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俺は、口元から彼女の手を剥ぎ取り、それをソファに押さえ付けた。 彼女は動揺と不安が入り交じった瞳で俺を見上げた。 外が雪だなんて思えないくらい、俺の身体は、瞳の中でさえも、熱く火照っている。 「あ‥‥、あの、‥‥」 言いかけた彼女の唇を、強引に奪った。 下唇を柔らかく咥えて吸い上げ、開いた隙間に自分の舌を入れ込んだ。 自分の吐息と、彼女のそれが混ざり合う。 息苦しくなり顔を離すと、湿った彼女の唇が視界に入った。 その唇がまた無性に欲しくなり、もう一度、今度はさらに深く口付ける。 俺の唾液が、舌が、彼女の中を犯していく。 その実感で頭がおかしくなりそうだった。
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