story 18

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茜田先生はジャケットを脱いで床に落とし、ネクタイの結び目に手をかける。 「綾瀬さん、いい匂いしますね」 先生はわたしの髪を撫でながら、そう囁いた。 「さっき、ホテルで着替えたときにシャワーを借りたので」 わたしがそう答えると、先生は自分のワイシャツのボタンに手をかけながら「ああ、それで」と頷く。 「じゃ、このまま続けてもいいですよね」 先生は淡々とした口調でそう言って、わたしのスウェットに手を伸ばした。 これから、ずっと憧れていた茜田先生に抱かれる。そのことを唐突に意識したわたしの身体に、緊張が駆け抜ける。 「あの、でも、もう一回浴びたいです‥‥」 わたしはおずおずとそう言って、スウェットを脱がそうとしている先生の手に自分の手を重ねた。
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