SS編集者、高砂良一郎のひとり言

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他の先生の所にも寄ったので社に戻ったのは随分と遅い時間になった。 社内に残る者も数えるくらいで、けれどあの人はいつだっているだろう。編集長は必ず最後まで残っている。 が、しかし…その編集長の姿がなかった。 「珍しい。飯でも行ったか?」 大して気にもせず俺は一先ず、書類をいくつか片付けた後、眠気覚ましに珈琲でも飲もうかと休憩室へと向かった。 すると編集長はそこにいた。 休憩室の電気もつけず窓から入る都会の明るさだけの部屋の中でそれでも分かるくらいーーー 泣いていた
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