SIDE 瑞希

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けれど… あいつの行動は俺の予想の斜め上へ行く。 地味な見た目とは裏腹に叶は俺が本当に眠っていると思い、大胆にも顔に手を伸ばし触れようとしてきた。 さすがにこれ以上、寝たフリもキツいか。 俺は後少しで触れそうな叶の手を取り、さて、迷える森に飛び込んできた一匹のウサギをどうしてくれようかと目の前でフリーズする叶を見ながらワクワクしていた。 俺のSな部分がうずうずする。 適当にからかってなんなら後腐れなく遊んでそれっきりでも良かったけれど目の前の叶を見ているとそれは出来ない事を悟る。 あがり症なのか? いつだって簡単になびくそれまでの女達とは明らかに違う様子の叶に俺は益々興味が湧いた。 リクルートスーツって事は… 俺は適当な事を並べなんとか誘導し叶を雇うことにした。
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