SIDE 瑞希

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そんな目で高砂さんを見るな。 あんたはいつだって俺だけを見てりゃいいんだよ。 って違うか。 何、言ってんの俺。 誰を見ようが叶の自由だよな。 別に俺の女って訳じゃねぇんだし。 そう、だよな? だけど、何なんだよ。この、無性にイライラする感じ。おまけに胸が締め付けられるようなこの感覚。 ああ…間が悪い。煙草、後にするか。 本当は今こそ、一服して落ち着きたいところだけど。 このタイミングじゃ、ノコノコ出れねぇじゃん。 俺はそっとドアを閉めるとまた書斎でパソコンに向かい仕事の続きを始めた。 けれど、二人が気になって一向に集中できない。 「はぁ…くそっ。」 俺は意を決して二人のいる店の方へ出ていった。
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