SIDE 瑞希

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そんな事ありませんって…じゃあなんなんだよ。 その答えが叶の精一杯なのは分かる。 あがり症だもんな。 それでも高砂さんの事を好きじゃないってハッキリと否定しない叶に苛ついた俺は 「ふうん、まっあんたが誰を好きになろうと俺には関係ないけどね。」 って冷たく言う。 違うって。 こんな事言いたい訳じゃないんだよ。 ったく…… これじゃあ、ただのいじめっ子じゃん。 叶はさっきからずっと黙って俯いたままだしおまけに泣きそうな顔してるじゃん。 参ったな…叶のこの顔、俺、弱いんだよな。 にしても俺、こんなんでよく恋愛小説家やってるよ。 何が恋愛小説の神様だよ。聞いて呆れる。 とにかく、今はこの状況何とかしなきゃな 何とか…
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