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そんな事を話していると突然、バァーンと店の扉が勢いよく開いた。
驚いて扉の方を高砂さんと同時に見る。
そこには見るからに品の良さそうな着物姿のおばさんが立っていた。
「い、いらっしゃいませ…」
「母さんっ!」
えっ!!
思わず高砂さんを見る。
い、今さ、確かに、母さんって言ったよね?
すると、見るからに品の良さそうな着物姿のおばさんは
「見つけたで、良一郎っ!!」
と言いながらぐいぐいとこちらに近づいてくる。
な、なんだろ、この威圧感。
何て、フリーズしていると
「母さん、俺はこの子と結婚するから。」
と言って高砂さんに抱き寄せられた。
「っ…」
はあ?な、なんて?
今、結婚って言った?
言ったよね?
一体、どういう事?
フリーズしたまま倒れそうになるところを更に高砂さんに抱きかかえられる。
ま、ま、マジですか…
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