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「哲也。本当に私でいいの?私なんかで。」
「俺はかのこが好きだから。お前がいい。」
私は見てはいけない現場を見てしまったのだろう。
私、湊 沙耶(みなと さや)は宮本 哲也(みやもと てつや)先輩が好きだ。
その哲也先輩が、若林 かのこ先輩と…。
あの二人に流れてる空気が何か違うのは気づいていた。だけど、本当に付き合ってるなんて。
文芸部私たちは先輩後輩を超えて仲が良かった。
部長の哲也先輩はワタワタしてて可愛くてだけど一生懸命で後輩思いで、私はいつの間にかまで追っていた。
考えてみるとかのこ先輩は最近哲也先輩のそばにいた気がする。
空き教室で、二人がゆっくりと唇を重ねあう。
私は見てられなくて逃げ出した。
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