本当に好き?

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「かのこー。」 「哲也ー!」 哲也先輩が呼ぶとぴょんぴょん跳ねているかのような声でかのこ先輩が答えた。 私は遠くで二人を見ていた。 「哲也。かのこ。」 健太先輩が二人の間に入り込む。 かのこ先輩は健太先輩を上目遣いで見た。 私も、遠くで見てるのは嫌だな。 そう思った時には私は走り出していた。 「哲也先輩ー!」 「湊さん。」 「私も一緒してもいいですか?」 「いいよー!沙耶ちゃん。」 意外にもそういったのはかのこ先輩だった。 私は哲也先輩の隣についた。 「そーだ。沙耶ちゃんもこの後来ない?3人でカラオケ行くのー!」 「俺はいかねぇーよ。」 健太先輩が言った。 「えーつまんなぁーい健太も来てよー。」 「俺、こいつと話あるから。哲也とかのこは二人で行って来な。おい。行くぞ湊。」 健太先輩は半端強引に私の手を引いた。 「じゃあ、二人で行こう。かのこ。」 「やっぱり行かなーい。なんかつまんないから。」 かのこ先輩がそう言ったのが聞こえた。
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