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「湊。俺はお前に俺のこと好きにさせるから。」
「健太先輩何言って…。また、嘘ですよね。そう言ってその気にさせて振るつもりですか?」
「さーな?どーだろ?」
悪戯に笑う健太先輩。
そして先輩は続けた。
「恋愛なんてただの遊びだろ?」
その発言にいよいよ腹が立ってきた。
「恋愛は遊びじゃない!愛し合って、もっとキラキラした…」
私が熱くなっていると、健太先輩はため息をついた。
「そんなの漫画やドラマの中の話だろ?」
「そんなことない!」
私がそういうと私の隣に座っていた先輩は私の髪の毛を?き撫でながら言った。
「じゃあ証明して?俺にお前のこと愛してるって言わせてみろよ。」
ハハっと笑う健太先輩。
「私は、あなたのこと好きじゃないですから。」
そう言って私が立ち上がろうとすると、先輩が私の腕を引っ張ったせいで、ソファに引き戻される。
「今に俺のことが好きになるよ。」
そう言って再びキスをしてきた。
私。一応初めてなのに。二回もこの人に取られるなんて、最悪だ。
「そんな風に、軽い気持ちでキスなんてしないでください!」
そう言い捨てて、私はカラオケの部屋から飛び出した。
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