286人が本棚に入れています
本棚に追加
/701ページ
「狭い部屋だけど上がって頂戴」
一日中締めきっている部屋ではあるが、クーラーをかける程の暑さでは無かった。
都会の秋は残暑が長く、今日は天気予報が暫くぶりで当たったみたいである。
窓を開けた途端、秋風が気持ちいいほど顔に触れた。
「雪菜、こっちに来てみて。 秋風が気持ちいいわよ」
テーブルに座っていた2人は立ち上がり窓際に行った。
「わぁ~ ホント! 気持ちいいぃ~ 季節の風を感じる事って私達幸せかもよ」
健二が大きい声で笑い雪菜の頭を突いた。
「妹よ! 詩人だね。 大学の進路を間違えたんじゃないかい?、ん?」
「健二お兄様ったら、意地悪なのよね。 もぉーーイャ」
最初のコメントを投稿しよう!