第2章 なんで安心しているんだろう

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「その調子だと梨花一生独身だわ~」 「いいもん別に!私恋とか苦手なの!」 「モテるのになーもったいないわー」 「え、私ってモテんの?」 「だって前にも誰だっけ、男バレの…指原?に告られてたし、陸部の先輩にも告られてたし」 「まぁ、それは否めない」 「そーいえば、田村は不愛想だけど、あのいつも田村と一緒にいる大野慎太郎はまじで誰とでも仲良くなるよ~、梨花背が高い人好きだし紹介しようか?」 「大野くん?ああ、あの男バレの背が高い人ね」 「幼馴染のうちが保証するよ~、あいついいやつだよ」 「でも、誰とでも仲良くなれるって女子とも仲良くなれるんでしょ?絶対好きな人いるし。絶対割とモテるタイプだろうし。私なんか気にも留めなさそうだし。」 「なんで謎にふてくされてんの?」 「前に好きだった人が誰とでも仲良くなれる人だったんですー」 「あぁ、で、その恋が成就しなかったと。」 「だって私男子に無愛想なんだもん」 「でもあいつ、梨花のこと面白いって言ってたよ」 「え!?なんで?」 「一生懸命文化祭の劇やってたじゃん、ヒロインのくせに音響から背景まで手伝って。それ見て、橋本さんっておもろいなって言ってた」 「褒め方が謎すぎ」 「まぁ褒めてるからいいじゃん」 梨花は自分を可愛いとか表面的にだけしか評価してくれなかった男子と違って、面白いと言ってくれたことが、自分を分かってくれた気がして少し嬉しかった。
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