第1章 告白

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「…卒業したらさ、俺と付き合ってほしい」 「…え?」 高校で文理が分かれ、あまり会うことのなかった二人だったが、偶然同じ体育委員でその日は体育倉庫に二人きりだった。 突然幼馴染の口から明かされた告白に、梨花は頭が真っ白になってしばらく陽平の顔をポカーンと眺めていた。 「え、どうしたん急に」 「いや…今なら言えるからと思って!」 陽平はいつものようにあっけらかんと笑っている。 耳が、少し赤かった。 「…なんで私?」 「んなこと恥ずかしいから言わせんなよ!」 「あんた変わってるわ」 「俺もそー思う」 「はぁ!?」 「ごめんごめんって!」 しばらくの沈黙。 今まで心地よかった陽平の隣が、今日はなんだかぎこちなかった。
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