本人に訊くのが一番!

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どう考えても、腐女子として楽しんでいるとしか思えない。 「じゃあ、琴の君に聞いてみましょうよ」 あまりに女性にモテないイメージが付きすぎでは?そう心配した侑平が提案する。 「ーーいいわよ。白状させてやるわ」 さすがに女性相手だと遠慮が出るのか、弥勒は一瞬躊躇ったものの、臨むところだと頷いた。すでに果たし合いのような感じになっているのが心配だ。 「今日も薬師さんに新レシピを教わってるはずです。台所に行ってみましょう」 さっさとやって、侑平は読んでいた本(有名な物理学者の本)に戻りたい。心の平穏を保つには、やっぱり科学な侑平である。弥勒菩薩が腐女子なんて、本当は認めたくないのだ。現実は容赦ないが。 「料理屋やってるんだったわね。自立してるのは好感が持てるわ。でも、礼門の嫁とは認めない!」 台所に向かう最中、弥勒はそんなことを言う。礼門、マンガのキャラのようになってないか?侑平はますます、礼門に同情してしまう。 寺の台所はとても広く、そして古風だ。土間となっていて、和服姿の薬師如来と琴の君は馴染んでいる。 「夫婦みたいですね」 楽しそうに料理する二人は、とてもお似合いだった。それに、弥勒は一層むくれる。
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