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My dearest
今、あなたはどこで何をしているのでしょう。私には知る由もありません。
なのに、私はあなたに今日も手紙を書いています。もう夜中の1時にもなるというのに、私はまた、こんな場所であなたに宛てた手紙を書きます。もしも誰かに見つかって怒られたら、あなたのせいにしちゃいますから。
あなたとの出会いは本当に突然でした。お隣さんになったばかりの時期に、あんな元気よく突撃してくる人なんて私は見たことがありません。あなたがTPOをわきまえないから、私もこんな時間に、こんな場所で手紙を書くようになってしまったのです。
そういえば、なぜ私がこんな時間にあなたに手紙を書くのか説明していませんでした。こんな真夜中に書く理由は、単刀直入に言えば、一番あなたを思い出す時間だからなのです。
多分、あなたはもうこんなことを言ったのは覚えていないでしょうけど、私はすごく心に残っている言葉があるのです。お隣さんになって数週間たったある日、あなたはついにこのくらいの時間にも私の部屋におしかけてきたのです。あの時は本当にドキドキでした。というか、私がもしも寝てたらあなたはどうしていたんでしょう? 本当に、偶然で人の生きる道はできているのだなぁと今になって思います。そしてそうやっておしかけてきたとき、あなたはこんなことを言ったのです。
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