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キシが、僕を後ろからしている。
両手で抱えていた枕を、キシは横から引っ張って取ってしまい、僕の右手をベッドに押さえつけ、さらに奥に入れてくる。
キシがゆっくり、深く突いてくるたびに、シーツに擦り付けられている自分のものがますます熱くなり、膝の内側から足の付け根に向けて、潮が満ちてくるように少しずつ快感が積み上げられ、だめ、ああ、だめ、お願い、と自分の口から漏れる声が、溺れている誰かのように、まるで他人の声のように聞こえて、怖くなって目を開けた。
キシは動くのを止め、
「そんな、すごい声を出すなよ」
と息を切らした声で呟く。
右手にキシの手が重ねられ、指と指が絡まりあっているのが、目に映っていた。
僕が指を動かすと、キシは力を緩めて指をほどき、僕の手を自分の手で包んだ。
「我慢できなくなるじゃん」
と囁きながら、キシは僕の背中に唇を押し当てた。
またしばらく後に仰向けになり、キシはサイドテーブルのライトをつけて、僕を見下ろしながらしている。
片手を顔の前に持っていくと、キシは軽く払いのけるようにして止め、
「電気つけた意味」
と笑った。
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