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鉄のような匂いと血の色から発する殺意が身に染みて感じた。
「一刻も智也をさがさねば!……」
???「(しくしく……ぐすん…)」
川崎「誰だっ!!!!」
とっさに叫んでしまったがよく見ると部屋の隅のクローゼットが少し空いておりそこからその声が聞こえた。多分に女性の声だそれも若い人。しかしながら少し怯えつつも開けてみると
驚くことにクラスメイトの智也とも友達だった美香だった。
怪我はなさそうだが身を固めるように泣いている。訪ねそうにないので落ち着くまでそばにいてあげた。すると美香は、
美香「……川崎……君…なの?……」
川崎「あぁ、そうだよ。少しは落ち着いた?」
美香「うん。」
川崎「可能な限りでいい。俺が来る前のこと、聞かせてくれないか?」
美香「……大体あなたが来る前の頃、智也が【おい!みんな廃墟らしきもん見つけたぜ!行こう!!】ってことになり皆場に流されるまま行った。それからはもう覚えてない……」
川崎「そんなことだったのか。すまんな……俺がもっと早くこれば……くそっ!!」
美香「何もあなたは悪くもないわ。確かに智也も悪いが私たちも場に流され委ねてしまったのだから責任はあるわよ。」
川崎「?まって?今、私た・ちって言わなかったか?」
美香「えぇ、そうよ。」
川崎「だったら尚更やべーよ!!!」
美香「だけど、このホテルの玄関ロビーに戻るだけでも命を無駄にするほど危険極まりないわよ!?そんなところでみんな探しても自分自身が死んじゃったらそれは終わりになるんだよ!?」
川崎「……なぁ、お前は友達という価値にそんな安値で接するのか?俺なら、命は智也やみんなが築き上げた物の一つと思うな。俺らの命は、みんなの命でもあるんだ!こんな所で死んだり悔やんでる暇はねーんだよっ!!」
美香「……あなたの言う通りだわ。」
川崎「俺は引き続き1階の右廊下を探索するぞ?美香はどうするんだ?」
美香「私もあなたと行く!2人でこの事件を解決しましょ!」
川崎「そうだな!」
こうして、クラスメイト・赤沢 美香と共にほかのクラスメイトを探すこととなった。
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