第1章

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 譲次さんによくにたこわい目の人を、あたしはたしかになつかしいと思った。あたしの体に数えきれないくらいいろんなことをした、指や舌や、おちんちんを思った。とたん、くちゅって小鳥みたいな音が聞こえて、あたしはびくっと譲次さんからはなれた。  しばらくどきどきしていたけど、もう一度譲次さんのかたにくっついた。今度は頭に力を入れておしつけてみたけど、譲次さんはすうすうね息を立てるだけだった。  こんなことを思うあたしはどうなんだろう。ほんとに「無理ない」ことなんだろうか。  そんなことを思ってるうちに、あたしもねてしまった。
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