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「睦月君は、パパのこと好き?」
少しでもコミュニケーションをと思い尋ねてみた。
先生と2人暮らしで一体どんな生活をしているのだろうか?
あまり想像が出来ない。
そうしたらコクリと2回頷く睦月君。
凄く好きなんだ…パパのことが
それは、何よりだけど…じゃあ、ママは?
河合先輩の話だと睦月君が1歳になる前に病気で
亡くなったと聞いた。
どんな人だったのだろうか?
先生が選んだ奥さん。するとガチャッとドアが開いて
先生がリビングに入ってきた。
「あ、先生…」
「ほら、原稿出来たぞ。
確認してさっさと印刷に回せ」
原稿の入った封筒を私に差し出してきた。
な、生原稿だ……!!
蓮見先生の大ファンの私は、原稿を受け取ると
興奮して手がガタガタと震え上がった。
まさかこんなに近くで拝めるなんて幸福だ。
「あ、ありがとうございます。お疲れ様でした」
深々と頭を下げて受け取った。
これで今日の分の仕事が無事に終わる。
後は、これを会社に届けるだけ……責任重大だ。
「あ、ケーキ。先生も一緒にどうですか?」
「いや、いい。俺は、甘いのが嫌いだ。
それよりさっさと届けて来い」
「は、はい。お邪魔しました」
私は、慌てて先生の自宅から出て行った。
もちろん中身を確認した後に
無事に会社に原稿を提出して終了。
ストーリーも思わず見惚れてしまうほど最高だった。
この作品が新作として発売するのが楽しみで仕方がない。
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