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【講評、および第2部】
美咲が「里の秋」を歌い終えると拍手が起こった。
理香「みさきち、とっても上手だね!歌手になれるよ‼︎」
美咲「ふふふ、ありがとう」
美咲は以前、友達の勧めでNHKの「のど自慢」に出場して見事チャンピオンに輝いたという経緯がある。
彼女は歌うのが大好きで、一時は歌手になろうかと本気で考えたほどだった。
美咲「瑠奈ちゃんの伴奏も音が綺麗ですごく良かったわ。さすが“天才バイオリニスト”なだけあるわね」
瑠奈「ありがとうございます」
芽琉「よかったね!」
どこか哀愁を誘う瑠奈のバイオリンの音色もまた、美咲の声の良さを最大限まで引き出せた要因であった。
美咲は瑠奈のバイオリンの上手さに感心していた。
美咲「そういえば二人(=芽琉、理香)も楽器が弾けるんだったわね。もし良かったら私に聴かせてくれる?」
浩司「おっ、俺もぜひ聴いてみたいな!」
瑠奈「ほら出番よ、準備しなさい」
「えー!」とか「恥ずかしいよー!」などと言いながらも二人は嬉しそうに準備を始めた。
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芽琉「何かリクエストはありますか?」
理香「私たちが知っている曲なら何でも演奏するよ!」
それぞれトランペットとキーボードを持った芽琉と梨香が言った。
美咲「ええと……。THE BLUE HEARTSの“TRAIN-TRAIN”をお願いできるかしら?」
理香「えっと…どんなのだっけ?」
浩司「“栄光に向かって走るー♪あの列車に乗っていこうー♪”ってやつ」
理香「ああ、思い出した!メル姉は知ってる?」
芽琉「うん」
理香「良かった!じゃあいくね。・・・ワン、ツー、スリー、フォー!」
演奏が始まると今度は美咲も静かに演奏に耳を傾けた。
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