方言ミニ講座

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方言ミニ講座

一部の登場人物が作中で使っている方言(博多弁、唐津弁)の意味をご紹介します。 ~~~~ 【博多弁】 ・~ばってん→~だけど(逆接を表す) ・~ば→~を(接続詞) ・~ばい、~たい、~っちゃん→~(だ)よ ・~やろ(っちゃろ)う?→~でしょう? ・~(や)けん→~(だ)から ・~かいな?→~かな? ・~と?→~(な)の? (例:えっ、もうよかと?→えっ、もういいの?) ・~げな、ごたあ(る)→~らしい、~みたい (それぞれ伝聞、様相を表す) ・~ごと→~みたい、~のような (英語の“like~”に相当) ・~か→~い(形容詞) (例:うまかー!→美味しい!) ・いっちゃん→一番 ・いっちょん→全然、まったく (打ち消しの意味で使われることが多い) ・ほんなごと→本当に ・やおいかん→大変 (例:ほんなごとやおいかんとよ→本当に大変なんだよ) ・ばり、ちかっぱ→とても (関西弁の“めっちゃ”に相当) ・くらす→叩く、殴る (ちなみに“ぶん殴る”は“うちくらす”と言う) ・ぼてくりこかす→ボコボコにする (こちらは袋叩きに近いイメージ) ・つまらん ①ダメ(例:こらつまらん!→ダメだこりゃ!) ②つまらない、退屈、面白くない(例:やることが何もないけんつまらん→やることが何もないから面白くない) ・いたらんこと→余計なこと (例:いたらんことせんと!→余計なことしないで!) ・しゃあしか→うるさい、やかましい (“せからしか”とも言う) ・なおす→仕舞う、片付ける ・はわく→(箒などで)掃く ・よかよか→いいよいいよ (肯定と否定、両方の意味で使われる) ・こげん(な)、そげん(な)、あげん(な)、どげん(な) →こんな、そんな、あんな、どんな(もしくは、こう、そう、ああ、どう) ーーーー 【唐津弁】 ・こがん、そがん、あがん、どがん →こう、そう、ああ、どう ・〜せんば→〜しないと (例:明日までにやらんばいかん→明日までにやらないといけない) ※他はおおむね博多弁と同じです。
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