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「鬱病ですね。」 そう言われた。 「、、、え?」 何かの間違えかと思ったのが半分。やっぱりと思うのが半分。 「仕事、休んだ方がいいですね。それと無理に気分転換しようとせず、何もしない。食べたいものだけを食べる。ただし薬はちゃんと飲む。」 「薬ですか。」 「薬、抵抗ありますか?」 「はい。」 「でもね、病気です。薬で治せるんですよ。薬使わずに治るならそれは病気では無く気分の問題です。」 こう言われた。 え、ネットには薬使わなくても治せる方法があるって書いてあったのに。まー、ネットが正しいとは限らない。目の前の医者が言っている事を信じよう。 こう考えている間に先生は色々と説明してくれていた。でも何も入ってこない。何も聞きたくない。そう思っていた。 「とりあえず1週間薬飲んで下さい。副作用がなければ量を増やします。以上です。お大事に。」 え、そんな素っ気ない感じ出終わるの?ここ、心療内科だよね、何か不安な事ありますか?とか無いのかな。仕事休めって言うなら診断書出しましょうか?とか。 こんなことを考えられるだけの余裕があるのだからきっと誤診だろう。そう思いながらその場を後にした。
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