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「面白そう。私も仲間に入れて。きっと、何か情報提供できるよ」
「例えば?」
「そうね……ナノボットを撒くなら零時以降がいいと思う。環境系への当局の監視は一日三回。最後は23時よ。バイルスパターンが合致したらあっという間に駆逐されちゃう。後は何かあったかな……」
「――リリは何者なの?」
「それは秘密。またここで会えるよね?」
私はそういって、投げキスをして山を降りた。
山を下りながら、ふと思い出す。ベンチに置いてあった筒状のモノ。イェンの持ち物だろうけど。どこかで見たことがある。けれども思い出せなかった。
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