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ぷかぷか。
私は今浮いている。
限りなく緑に近い青の水に。涙と共に。
海のあまりの青さに感動して泣いているのか
それともまた別の理由か。
涙の理由は自分でも分からない。
人生と海は似ていると思う。
遠くで見ると思わず泣けてしまうぐらい
綺麗な青緑はそこに在るのに
近くで見ると真っ透明でその実態はなく。
あの綺麗な青を掴もうとしても
どうやったって掴めないトコロとか。
まぁそもそも本来人間は自然の一部なのだから
当たり前といえば当たり前なのかも知れないが。
なんて、、
この偉大な自然に対して
似ていると言ってしまうのも失礼か(笑)
などと思いつつ。
1年前、大事な人を失った。
交通事故だった。
遺骨は海に蒔いて欲しいと言われていた為
この海に蒔いた。
でも私は時々アノヒトの声が聴きたくて
ここに来る。
そうしてまた明日へ進んでいく。
アノヒトの分まで。
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