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どうしてあの日、僕は屋上に向かったのか自分でもよく覚えていない。
今日も上司に怒鳴られた。ストレス社会に頭がおかしくなりそうな日々。
毎日のように続く残業に身体は悲鳴をあげていた。
ようやく重い体をベットに沈めた午前二時過ぎ。疲労困憊の身体と反比例し、何故か目が冴えてしまって眠れなかった。
クーラーの効きが悪い部屋。
風呂上がりの火照った身体は夜風に当たりたかったのだろうか。
吸い寄せられるように部屋を出て、
気付けば自宅のマンションの屋上に続くドアノブを握りしめていた。
これは僕が体験した不気味な夜の出来事だ。
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