第二章

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*** 「知朗! 転校生とは仲直りでたか?」 珍しく元気のない知朗に父親がちょっかいを出した。  そんな事にはお構いなしの知朗は、「出来なかった、席離れたし」と、素っ気ない返事を返した。  残念そうな父親は少しいじけた仕草をしたが「まぁ仕方が無いさ」と、知朗の頭を撫でたが、知朗はそれを嫌がった。 「だって恵にみんなと仲良くなる気が無いんだ、どうしようもないよ」  父親もお手上げだとばかりに腕を組む。 「そりゃあ確かに難しいな、でも方法が無いでも無い――」
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