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一度疑問に思ってしまえば、眠気よりも好奇心が勝ってしまい、布団から身体を起こす。
(気になる……)
そうして俺は部屋のカーテンをそっと開けて、外の様子を見てみることにした。
「誰もいない、な。他のアパートじゃないのか」
次に、玄関にある覗き穴から覗いてみることにした。
そこには向かいに見える隣の家の玄関と天井の白い蛍光灯の明かりに踊り場、二階に続く階段とすぐ下に続く数段分の階段、家の軒数分の集合ポストが見えるだけ。
(こっちもいない。別にアパートの住人とかじゃなくて、ただの通行人だったのかな)
「じゃあ、いいや。早く寝よう」
そう、部屋に戻ろうと玄関から背を向けたとき。
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