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混乱する俺の目に飛び込んできたのは、猛スピードでこちらへ迫り来る彼女の血塗れの顔面だった。 あまりの恐ろしさに全てを諦めた。 ────その瞬間。 「────!?」 背中に強い衝撃を感じたかと同時に、俺は先程まであの恐ろしい幽霊と向き合っていた場所から遥か遠くまで飛ばされていた。 「バカ!!アンタ何やってんのよ!!」 どこからともなく聞こえてくる、女性の怒号と共に。
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