青タン

ある日の事。

「私、青タン。あなたの願望である清楚系ロリワンピ銀髪ショートヘア美幼女に擬人化したわ」
ある日そう言って、俺の左膝の青あざが擬人化した。
早くに母親が再婚し、自分の居場所が家になく、大人への甘え方よりも気の使い方を先に覚えてしまった。そんな背景を持つ幼女に、俺だけには甘えていいんだぜと言って、俺の前でだけわがままになった幼女に振り回されたい。
その願望が擬人化だと？
なるほど、タイプである。
「ゆーー」
「夢じゃないわ。その証拠にホラ」
生意気にもこちらの言葉を遮り、机の上のガラス製灰皿で、あろう事か俺の右膝を強打する。
「ンッンーっ」
「ほら夢じゃない」
あまりの痛みで倒れこみ、右膝を抱えてうなる。
この幼女マジはっ倒したい。
「お前、こんな事して、ただで」
「あ、おねーちゃん！」
誰だよ今度は、と視線を上げるとそこにナイスバディな女性がいた。
「その子は赤タン。もう一つのあなたの願望、天然ビッチ系白シャツデニム金髪ボンキュッボン」