ファイルNo.8 キャメロン マーズの手記

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ファイルNo.8 キャメロン マーズの手記

南極観測隊の一員として、地球温暖化の影響により氷山が溶け始めた為、この地域、否、全世界に起こりうる【脅威】の調査をするのが私の仕事だった。 アルゼンチンのウシュアイア市から飛行機で、南極へ向かう途中の景色が素晴らしかったのを覚えている。温暖化の影響のせいか巨大な流氷がいくつか確認出来た。大陸の氷の溶解は、想像以上に進んでいると思われる。 南極へ到着後、順調に進み我が国が建てたバード基地に無事に着いた。メンバーは10人で様々な経歴の持ち主が一緒だったが、その中の ラッセル バーンとは古くからの付き合いだった。 2日ほど滞在してから、南極点に近いアムンセン スコット基地へ向かう。 その向かう途中にあるホーリック山脈の地質調査も兼ねていた。 出発日、バード基地にもとからいたスタッフから奇妙な話を聞く、最近夜になると山脈の方から、何かの唸り声のようなものが聞こえると言うのだ。 それが、獣かはよく分からないがこの世のものとは思えないおぞましい叫び声がするのだと。 その話を聞いた私は、必要以上な期待と得体の知れない不安を覚えた。 我々は、基地を後にし山脈へ出発する事にした。
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