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「それに【あれ】は南極大陸以外にも存在しているのか?」
『はい』
「他にどこにあるんだ!?」
『それは、〝ここ〟では答える事が出来ません。』
「ここでは答えられない?…それだったら俺も話す気にはなれないな。」
『お気持ちは分かります…それでも、あなたの力が必要です。』
「………。何故だ?」
『それが〝彼ら〟の弔いになるはずだからです』
「………弔い?〝これ〟が弔いになるのかも分からないのに…だいいち俺に何ができる?あなたには【あれ】に対抗出来る手段なんてあるのか?」
『100パーセントではありませんが、少ない確率でしたら、あると言えます。まだ3〜40パーセントくらいです。残りのパーセンテージを埋める為にあなたの力を貸して頂きたいのです。』
「そんなに俺の力が必要なのか!?」
『はい、ご協力いただけますか?』
「【あれ】と対峙する事になるかもしれない。果たして、人の手でどうこう出来るとは思えないのだが。」
『対峙する手段は僅かですが、確立されつつあります。もし、協力して頂けたら、あなたの条件を飲みますよ。それにあなたは昔・・・』
「まて!………。そこまで知っていた訳だ(暫く考えこんでから)………いいでしょう。仲間がああなってしまったの俺にも責任がある。やはり【あれ】は放っては置けないと思って…(深く考え込んでから)失った仲間たちの事を考えると、これ以上逃げても解決する訳じゃないしな。」
『私もご協力させてください。』
「分かりました。〝皆の弔い〟になるのなら、協力します。」
『ご協力感謝致します。』
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