ファイルNo.2 黒井博士との会話

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ファイルNo.2 黒井博士との会話

『このDNAの構造をどう思われますか?』 「非常に面白いですね。この構造を見せられた時、人間のDNAの構造とほぼ似ているけど、何かが違う・・・だが・・・」 『だが?』 「はい、この二重螺旋の真ん中に何かが隠れている気がします。もう少し調べてみる必要があります…………。」 『調べる事、出来ますか?』 「出来ますよ。」 『それから、このタブレットの中の写真、見て貰えますか?』 「え?一見、人間の指の骨に見えますが・・・あ!基節骨だ!人間の指先の骨だ!」 『次の写真も、見てください。』 「・・・・・・。」 『どう思います?』 「どう思います?って、一緒に写っている連中(人達)よりデカイぞ! この骨の大きさだけでも3~4メーターくらいあるぞ!こんな生物いたのか!?信じられない!大型の〝類人猿〟の骨なのか!?それにしてもデカ過ぎる!」 『それを調べてもらうのがあなたのお仕事です』 「もしかして?このDNAは?」 『その通りです。是非、調べて頂きたい。』 「私でよろしいのですか?あなたの国の機関でも充分なのでは?」 『遺伝子工学の専門のあなただから、お願いしたいのです。それに〝これから〟の為にご協力願い出来ますか?』 「これからの為?いったいどういう事だ?」
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