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二夜「...ん。」
?「起きたんか?」
背後から声がした為、つい癖でクナイを投げてしまう。
山崎「ちょっ!どうしたん!?」
二夜「なんだ、烝か...。」
はぁ、とため息をついた。
というか...なんで私と烝がここに居るんだ?
不思議に思っているのが顔に出ていたのか、烝は今までの経緯を説明する。
二夜「俺...寝てたのか。」
寝ていたというのに、烝の気配に気づかなかった。
それどころか烝は私の体に触れたと言うのに、まったく気づかなかった。
いつもは気づくはずなのに...。
斎藤「桜庭、山崎、いるか?」
二夜「はい。」
襖の外から声が聞こえ、慌てて開ける。
斎藤「来てくれ。今夜は宴だ。」
宴...そういや、八月十八日の政変の日は正式に会津藩お預りになるんだった。
そこで新たに『新選組』と拝命される。
もちろん烝はその事を知らないわけで...。
山崎「何の宴ですか?」
彼はすぐさま仕事人のように口が変わった。
私の前では友達のように接してくれる。
斎藤「来た方が早い。」
斎藤さんがそう言うと烝は立ち上がった。
私もそれに続いて立とうとする。
ーーーグラッーーー
何故だろうか...視界がぼやけた。
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