第十章~動き出す歴史~

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二夜「...ん。」 ?「起きたんか?」 背後から声がした為、つい癖でクナイを投げてしまう。 山崎「ちょっ!どうしたん!?」 二夜「なんだ、烝か...。」 はぁ、とため息をついた。 というか...なんで私と烝がここに居るんだ? 不思議に思っているのが顔に出ていたのか、烝は今までの経緯を説明する。 二夜「俺...寝てたのか。」 寝ていたというのに、烝の気配に気づかなかった。 それどころか烝は私の体に触れたと言うのに、まったく気づかなかった。 いつもは気づくはずなのに...。 斎藤「桜庭、山崎、いるか?」 二夜「はい。」 襖の外から声が聞こえ、慌てて開ける。 斎藤「来てくれ。今夜は宴だ。」 宴...そういや、八月十八日の政変の日は正式に会津藩お預りになるんだった。 そこで新たに『新選組』と拝命される。 もちろん烝はその事を知らないわけで...。 山崎「何の宴ですか?」 彼はすぐさま仕事人のように口が変わった。 私の前では友達のように接してくれる。 斎藤「来た方が早い。」 斎藤さんがそう言うと烝は立ち上がった。 私もそれに続いて立とうとする。 ーーーグラッーーー 何故だろうか...視界がぼやけた。
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