第十章~動き出す歴史~

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二夜「失礼します。」 広間に入ると幹部と平隊士が並んで座っていた。 これ...待たせてしまったか? 土方「随分と寝たみたいだな。」 二夜「すいません。」 土方「いや、そういう訳で言ったんじゃねぇよ。お前も良く頑張ってくれてるからな。」 土方さんなのか? 表情も口調もなんだか...柔らかいというか...。 土方「ほら、急いで座れ。」 そう言われ幹部の席に座った。 続いて烝も斎藤さんも座る。 近藤「ゴホン!本日の功績により、会津藩から正式な隊名を授かった!」 近藤はそう言いながら懐から絵巻を取り出し、くるくると広げた。 そこには... ーーー『新選組』ーーー と綺麗な字で書いてあった。 近藤「新しく選ばれた者と書いて...新選組と呼ぶ!」 この言葉に全員が歓声をあげた。 永倉「これで堂々と京の町を歩けるな!」 原田「仕事も入ってくるし...飯も少しはマシなもんを食えるだろうよ。」 藤堂「これから楽しみだな!」 芹沢「今日は宴だ!存分に楽しめ!」 芹沢の一言で賑やかな宴が始まった。
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