第十章~動き出す歴史~

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二夜「でも...」 歴史が早まるなら好都合だ。 もちろん、いつ何が起こるか分からないというリスクもある。 けれど私の寿命を考えれば、早い方が何かと良い。 まさか...あの神野郎...。 私の病気を知っていて...わざと歴史を早めやがったのか? 二夜「はぁ...何が目的なんだよ...。あの神野郎。」 どうせそこら辺で私を見ているに違いない。 いきなり違う世界にぶち込んだ理由が、『私に興味を持ったから』という。 こっちからしたらただの迷惑だ。 神があんな性根の腐った奴で果たしていいのか。 まぁ、私がやる事は変わらない...。 二夜「見てなよ神野郎。あんたと会った時はぶん殴ってやるから。」 『やれるものならやってみるがいい人間野郎』 神野郎の嘲笑う声が聞こえた気がした。 二夜は嫌悪感を覚えつつも布団に入り眠ることなく夜は更けていった。
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