第十一章~妖刀~

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第十一章~妖刀~

ーーーカンッ!カンッ!ーーー 朝っぱらから木刀が弾かれる良い音が道場の外にも響いている。 この音を聞く限りお互い鍔迫り合いと言ったところか。 二夜「木刀って意外と重いんですねっ!」 違う、沖田さんの攻撃が重いのだ。 沖田「そうかな!」 鍔迫り合いの試合は終わり、二人が位置について一礼した。 沖田「君さ、思ったんだけどあんまり僕の攻撃を受け止めないよね。」 二夜「そうですね。」 沖田「平隊士とかの攻撃は受け止めるのに?」 逆に聞きたい。 その細い腕のどこにそんな馬鹿力がある? 二夜「沖田さんの攻撃が重いんです。まともに受けたら腕の骨が折れそうなので。」 お互いに試合について話していると、ずっと除き見ていた鬼の副長が道場の入口に立っていた。
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