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二夜「妖刀ですか...。」
そうは言うものの、別に手放すつもりも壊すつもりもない。
店長「もう少し調べさせてくれないか?」
斎藤「俺も少し見たい。」
二人は余程刀が好きなのか、赤花に熱い視線を向けている。
それほど刀に興味があるのだろう。
二夜「構いませんよ。俺は烝と武器を見てますので。」
店長「ありがとう。」
斎藤「感謝する。」
この二人の目を見て断れという方が難しい。
丁度良いことに、監察方に必要な武器も買える。
二夜「烝。あれの武器教えてよ。」
『あれ』とは監察方の事だ。本来、監察方というものは裏の仕事を任せられる。
そのため、正体をばらすことは許されない。
山崎「...ええで。」
烝とはさっきの話でわだかまりが残っている。
私は気にしていないふりをしながら武器を見ていく。
山崎「これは使わんほうがええ。長期戦にはええけどな。」
二夜「これはどうかな?」
山崎「これか...更夜みたいな細身のやつにはええな。」
二夜「なんか皮肉を言われた気がする。」
山崎「気のせいや。」
先程までのわだかまりは一体どこへ行ったのやら。
気付けば二人は、友達の様に仲良く話していた。
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