第十一章~妖刀~

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店長「っ!」 二夜「どうしたんです?」 店長が何やら戸惑っていた。 店長「どうやら妖刀の中でも珍しい物を持ってきたみたいだね。」 そう言いながら手を痛そうにさする店長。 二夜「どういう...」 店長「この妖刀は君にしか持てない。と言うよりも制御できないと言った方がいいね。」 二夜「制御できないって事は、俺以外が持ったら?」 店長「君以外の人間が触れると、触れた部位に痛みを伴う。もし、無理矢理にでも持ってしまったら...」 二夜「どうしようもなく人を斬りたくなる...ですか。」 店長「!?...君はこの刀をどうやって手に入れたんだい?」 二夜「人から奪ったんです。厳密に言えば奪わないと殺される...そんな状況だったんですよ。」 今では『殺されておけば...』そう思うようになった。 何故あの時生きる事を選択したのかは分からない。 別に生きることに執着してた訳でもない...だとしたら、刀に命でも拾われたか。 二夜「話せば長くなりますけど...聞きます?」
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