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山崎「せやけどな...わいに取ってはこの火傷の痕はええ思い出や。」
二夜「...え?」
山崎「更夜が治療したんや。更夜の優しさがこもってるんや。そう思たら、ええ思い出やろ?」
二夜「...変なの。」
でも...嬉しい...。
烝になら...少しは...心を許していいかもしれ...
ーーー『惑わされるな』ーーー
二夜「っ!」
頭の中に反響する声。その声に思わず目をぎゅっと瞑ってしまう。
いつからだろうか...その声に恐怖を感じるようになったのは。
山崎「更夜?」
二夜「...!」
はっと目を開けた。
目の前には烝。
『惑わされるな』
私の中の狂気は何を伝えたいんだ?
私に何を望む?
山崎「おーい。どうしたんや~?」
二夜「なんでもない。それより...誰かさんが気配を消して来てるよ。」
隠れている誰かさんにも聞こえるように少し大きい声で話した。
予想通り、廊下の曲がり角から隠れていた彼は現れた。
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