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ジュビア到着、25時
雨よ すべてを洗い流して。
私のこれまでの過ちを。
これから侵すであろう間違いを。
だけど私は立ち止まることはできない。
ただただ雨粒が流れていく様を傍目にしながら
駆け抜けていくしか術はない。
たったひとつ安らぎを与えてくれるならば
闇よ
私の身体を包み そのまま私を隠して。
そうすれば
輝く光も探さずに
わたしはこのまま闇の中に溶けて
安らぐ事ができるだろう。
なのに あぁ どうして忘れられる?
こんなに雨に打たれて穢れを流そうと
晴れてしまえば闇の中から
いつでもあなたが私を見あげる。
そして私は狂おしく貴方を振り払う。
貴方は私を蒼い眼の裏側にも焼き付ける。
たとえ私がその瞳に貴方を映していなくても。
そしてまた狂おしい雨に打たれて
嘆きつつその名を叫び狂うのだ。
狂おしくいとおしく求めている。
その名は。
-誰?
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