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「もしもし」
「どなた~?」
「いや、名前見て出ろよ」
「ソファーに突っ伏したまま電話とった」
「疲れすぎだろ……」
「仕事がハードなの!」
「気持ちはわかるけど」
「で、どしたの~?」
「緩いな。いや、なんとなく電話したんだけど」
「眠いから寝ていい?」
「いや、風呂入ろうよ」
「突っ込みそこ? うーん……。明日でいい?」
「風呂入る確認を僕にとってどうするんだよ」
「いやもう疲れたし暑いし、それに疲れたし。歳かな」
「同い年だよ」
「毎日バタバタ走り回ってるから、疲れが……。マッサージも間に合わないし」
「…………あのさ」
「うん?」
「本来は直接言うべきなんだけど、実はさ。……好……え?」
「ん? なに?」
気付いたら目の前のソファーに彼女がいた。
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