0人が本棚に入れています
本棚に追加
今、胸がドキドキしている。(正確に言うと心臓がすごくなっているだけだか。)
何故こんな状態になったのには1週間前に遡る。
自分こと石壺 虎太(いしつぼ とらた)は、鷲山(わしやま)町主催の夏祭りに出身校1年のマドンナ今井 清花(いまい さやか)さんを誘って一緒にデートをしようと決めた。
思えば、入学式から一目惚れしてしまいなんとか彼女と一緒に話しがしたと考え考えてこの祭りにしよう決めたわけだ。
なんとか勇気を出して話した結果喜んでオーケーしてもらいその喜びを感じながら資金集めのバイトをして今日という日を迎え彼女との待ち合わせの時間に1時間半前からずっと待機している。
「...ま、まだかなぁ、イマイサン」
そんな独り言を言ってみた。(なんとなく)
改めて、ここまで来るのに結構長かったと感じる。
確かに誘ったり、資金集めなんかにも時間は使ったがそれにしても祭りに女性と一緒に行くというだけでここまでするなんて少し前の自分には想像できただろうか?。趣味と勉強二筋で女性との縁もなくただやりたいことだけやって来た自分が納得するのか?いや違う、どんなことがあっても色んな知識で違うといいきるだろうな。
そんなことを考えていたら、ふと近くにある縁日の屋台が視界に入った。
何故だろ?あんなに見慣れ飽きたただの屋台があんなに輝いて見えるのだろうか?彼女とデートをすることを考えるだけであんなものが鮮やかにそして新しく見える。
そんなにもワクワクしているのは、クリスマスか正月か長期休日ぐらいなのに。またワクワクしてドキドキするものが増えるのだろうか?正直よくわからないのが素直な感想なんだか、それでもこのデートがよっぽど楽しみなのか自分の口から言葉が出てきた。
「.....まぁ、あれだせっかく誘ったんだし、たのしんで今井さんとの思い出作るぞ!」
まったく、待ち合わせの場所が人気がないところでよかったななんて考えつつ自分の腕時計を見ると待ち合わせの時間まで13分くらいだと気づいた
正直、そんなに話たわけじゃないんだが時間はあっという間に過ぎるんだなと思いつつ胸の高鳴りを抑えつつ二人の飲み物を買いに行きに近くの自動販売機まで走った。
(この後、虎太が彼女に告白したのかは......いやそれは今は秘密にしてっておっと、話が逸れてしまったのでそれはまたか何処の機会の、まだ違う別の話として語るとしよう
最初のコメントを投稿しよう!