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和虎と、私は腐れ縁の幼馴染。私は和虎に恋してる。一方で、コイツは私に対してとてもムカつくくらいの上から目線男だ。すぐに世間やネットやアニメのキャラに感化されてしまう心の弱い男。今は俺様男子が和虎の流行りらしく、出会う度に私を苛つかせて来る。
「朔夜! 暇だろ? いや、暇なはずだ! 俺とパフェが食べたい。そうだろ? 行くぜ~」
「決めつけないでよ! って、待ってよ!」
そういうしょうのない和虎の言うことを素直に聞いてる私もどうかと思うけど、好きだから仕方ない。だって、好きだし。彼の声、手、眉毛、全てが大好き。もう、覆せないくらい好き。だから、許してる。
私の気持ちなんて気付かないくらい、普段からイラつくけど好きな男だからホントに、どうしようもない。
「朔夜は好きな奴いねえの?」
「そんなこと聞いてどうするの?」
「別に。聞いただけ。そんなことより、早くパフェいこーぜ!!」
「分かったから、手を引っ張らないでよ!! バカ……」
和虎は私から見ても、相当ガキ。早く、俺様系キャラから脱して素直な和虎になって欲しい。今のままでも好きだけど、もっとあなたのことを好きになりたいもの。微妙な距離関係。それが和虎とわたしの恋愛関係。
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