プロローグ

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[20XX年]○月○日。 ここは日本。 世界的に見れば裕福な国である。 戦争を嫌い、自らは決して暴力を振るわない。 法で成り立つ平和な国家だ。 だが今日、その常識が覆ることとなる。 とある一人の人物によって。 誰一人想像なんてしていなかったはずの出来事。 誰が予想出来ただろうか? たった一人の人間が科学の発達した現代の兵器を薙ぎ倒し、武力によって国を支配するなどと。 テレビの見過ぎだろうと初めは思うだろう。 だが、情報が簡単に手に入ることが幸いし、それが事実であるということが認知されるのに時間はかからなかった。 無数の死体、無残に破損し転がる兵器。 それを目にして信じない者はいない。
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