第一章【始まりの悪夢】

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西暦20XX年、東京。 日本の中で最も人が多く、忙しくても平和が続く国である。 10年前に起きた戦争で経済が荒れ、国の未来が心配されたが年月が経つにつれ戦争前よりも安定した国となった。 理由は《ナイトメア》が住む国だからである。 機嫌を損なうことがあれば何をされるか分からないということから世界中から日本は特別扱いされていた。 今では金回りが良くなり贅沢三昧な暮らしをする物が大多数となっている。 多くの日本人は《ナイトメア》には感謝している。 だが、その反面恐れている。 もしも《ナイトメア》が死んだら?、もし反感を買って暴れ出したら?と。 そうなったら日本という国は終わるだろう。 なんたって相手は世界を相手に戦争で勝利している正真正銘の化け物なのだから。 確かに日本は笑顔が増えた。 だがそれは不安を感じないようにしているだけなのではないか?と思えてしまう。
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