こんなに近くに
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今でも思い出す。眠れない時は、無理して眠らずに散歩をしていた。私の実家はのどかなところで、こっそり外出しても誰も気づかないのだ。今年は暑いと言われているが、風にのった木々の香りが心地よい。用水路に映った月を覗きこむ。私が歩くばついてくる月。あんなに届かないところにある月が、今だけは、ひとりじめできる嬉しい時間。懐かしいあの景色。行けるのなら行きたいけれど、もう戻れない。今はない私の故郷。
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